６．速読の技法は聴力から生まれる
高速再生を２倍速、３倍速へと速めていきます。
すると、体験者の誰もが、読むスピードが変わっていることを感じます。
聴き取れる速度と活字を見ていく速さとの間には不思議な糸で結ばれている架け橋のようなものが存在するのです。
この架け橋は、脳細胞と脳細胞をつなげているシナプスのようなものです。
シナプスが多くなれば、記憶力が高まると言われています。
これを脳の可塑性といいます。
刺激を受ければ、シナプスが他の細胞とつながったり、太くなったりして多くの情報を使えるようになるのです。
私たちは、高速再生を聴くことにより脳が大量の情報を高速でインプットできるように生み変えているのです。
ただ、この事実は次のための序章にすぎません。
次のステージでは、私たちは目で活字を捉える能力に磨きをかけ、いわゆる速読の目を養っ
ていきます。
なお、速読の眼球運動では用紙や指を使って訓練をします。
この訓練は眼球の左右筋、上下筋、斜筋などを強化します。
いわゆる目で活字などを捉える能力がつきます。
そして、この眼力が向上するに従い、聴力も伸びてきます。
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