３６．記憶と脳との関係
記憶には３つの要因があるとされています。
１．細胞の増殖・・・・
細胞が増殖すると情報が伝わり易くなります
２．シナプスの増殖・・
シナプスが細胞間を複雑に結びます
３．シナプスの変化・・
シナプスは、インターネット回線がADSL８Mから１２Mに変化したときのように、情報をより多く伝達するよう変化できます
動態聴力の高速再生は聴覚を刺激します。
次第に、高速の音を聞き分けることができるようになります。
このような事実から、脳内では「細胞の増殖」「シナプスの増殖」「シナプスの変化」が起こっていることがわかります。
２０００年の米国立科学アカデミーで英国の認知神経学者マグワイア氏がＭＲＩ（構造的核磁気共鳴画像法）とよばれる医療機器を使って、脳細胞の増殖の研究論文を発表しました。
その実験は、ロンドン市内のタクシードライバー数人が実験対象となり、行われました。
３０年間の追跡調査によって、記憶を司る海馬の容積が３％増えたという報告が発表されました。
このように、刺激された脳細胞が増殖したという実験は、多くの反響を引き起こしました。
対象年齢が成人男性ということも、世界を巻き込む重大なニュースとなったのです。
そして、この研究は認知症対策に大きな福音となりました。
■イメージ図
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